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尾崎豊とガリレオガリレイ

某メルマガで気になったニュース。
『ロック界にも、1991年生まれの怪物、平均年齢18歳4人組バンドがメジャーデビュー』
しかも『ポスト尾崎豊』と、いらぬお世話いらぬ肩書きまで。


尾崎豊は昔から知っていた。
思春期の頃から知っていた。
でも私の知っていた尾崎は、いつも酒にヤクに恋にラリっぱなしで廃人寸前。
そんな駄目で危なっかしい男が何故、世間が言うほどのスゴい奴だとは理解できんかった。
だから一度も音楽を聴こうと思わなかった。
ラジオやテレビで曲が流れていようと、彼の死後もどこかで歌が響いていようと、難聴の私の耳には届かなかった。


しかし私が26の時、たまたま観たTV番組の卒業特集。
歌番組と知ればすぐチャンネルを変えたがる聾唖の母が珍しく変えなかったので、そのまま観ることができたのだ。
当然、尾崎豊『卒業』が歌詞字幕も付随して流れた。


そこには、私の中学時代にあった風景がそのまま残らず、すべて象徴されていた。


涙が止まらなかったね。
歌詞1字1語に共感してさ。
「ああ、尾崎はスゴい!」と、今まで聴かず嫌いで来たことを後悔もしたね。
ただハマるにはもう遅すぎた。
私にとっての尾崎豊は、とっくに過去の人となりすぎていたから。


あれからまた月日が過ぎて、こうしてまた尾崎豊の名前を見つけた。
「どんなバンドなんだろう」と興味津々でネット検索。
そこで見つけた『夏空』を視聴。


ヤバヤバ〜。
突き上げる、魂の歌声。
飾らず難しすぎず、素直に共感できる、等身大の歌詞。
他の曲も聴いてみたが、尾崎豊とは全く違う。
レオレイは日向が似合う。
青草若草、軽やかで爽やかで未来と希望にあふれかえっている。
でも尾崎は夜のサイレン、流れるテールランプがよく似合っていた。
そして、常にモノクロの景色に溶け込んでいた。
このまま自分など消えてしまえばいいと願うかのように。


しかし何故、ガリレオガリレイが『ポスト尾崎豊』と呼ばれるのか。
メンバーの兄弟と同じ姓だから?
歌詞の雰囲気?
それだけでは安易すぎるし、本人にも思いがけなく不本意だろうよ。


また、スピッツやらBUMP OF CHICKENやらRADWIMPSやら似てるとは、言うだけ野暮。
レオレイ本人にとっては、意識したつもりもない、やりたいことをやってきただけと思う。
彼は彼、自分は自分でいいじゃない?


まあ、ともかく聴いてミニアルバム『ハマナスの花』を買ってみたくなった♪
普段の私なら、たとえBUMPなど話題のバンドだろうと視聴して終わりだった。
あの歌声はマジ衝撃的。
全身を突き抜け、歌詞で波紋が広がるように、私の魂の奥底まで癒してくれる。
今はまだ10代だとしても、20代以降は煙草や酒などで喉を焼いてしまう可能性を考えると……まだまだ未知数だな。


今後が楽しみな新人だね♪


ハマナスの花『ハマナスの花』
Galileo Galilei
(2010/2/24)


雨のちガリレオ『雨のちガリレオ』
Galileo Galilei
(2009/1/21)

※2作品とも『夏空』未収録


『夏空』で特に好きなフレーズは……
『好きだった歌が 響かなくなったな
 誰のせいでもない 僕のせいでもないんだろう』



最近読んだばかりの小田和正の言葉を思い出したよ。
『音楽で歌詞は救えても、歌詞では音楽を救えない』

つまり『悪い曲は良い歌詞で救えても、悪い歌詞はいくら良い曲でも救えない』


まさに、その通り。
20年間自分を騙し騙しながらファン続けてきた某バンドに感じた限界はいつも、その言葉に尽きた。
いくら曲が良くても、歌詞が駄目だった。
いくら歌声が私にとってはボーカルNo.1であっても、『死』が常にセットされた歌詞が嫌で嫌でたまらなかった。
どんなに『死』が、私好みに強く前向きにコーティングされていても、ごまかせない。
聞こえない自分がこの世に生き続けること自体が、とてつもなく苦行。
だから、私が今持てる精一杯の気力を、削ぐような言霊は聴きたくない。


……とまあ、今は某バンドのファンをやめてすっきりしたが。


最後に、尾崎豊はデビュー後徐々に自分を見失ってしまったが、レオレイは1年後でも10年後でも100年後でも自分を見失わずに、等身大で頑張ってほしいな♪
2010.01.22 Friday 21:23 | - | - | 
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