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ドラマ『筆談ホステス』

つい最近、予告CMで斉藤里恵さんの存在を初めて知った。
しかし、弟は「手話をコミュニケーション手段としない彼女は観る価値もない」と言う。
どうやら、地元の聾者たちも同様らしい。
彼らにとっての『手話』とは『言語』であるからだ。


実際、昨夜テレビ『筆談ホステス』ドラマを観て、確かに懐疑的になったね。
(斉藤さんの自伝本は未読につき、ご了承を)


1耳が全く聞こえなくても、厳しい母親の元で口話教育を受けてきたなら、ある程度の発声はできるはず。
あの蛙のような潰れた声はないわ。
私の周りの聾者の方がマシに喋れるよ。たとえ発音以前に声がおかしくても。
ただ私の父母ぐらいの年代の方だと、口話教育が小学以降と遅かったため、全く喋れず奇声・耳障りな声を上げるが。


2聾の娘のために、母親は本当に為すべき行動を起こしたのか?
「聞こえる・喋れるようになってほしい」と矢も盾もたまらない気持ちで情報収集したり、聾の子供を抱える親と知り合ったり、手話の勉強したりするのが普通だけどな。
「娘が聞こえなくなったのは自分のせい」と自責の念があるなら尚更、全国各地を巡ってでも何とかしようと思うのが親というもの。
もしあのドラマが事実なら、斉藤さんの母親は視野の狭い方だと思う。
口話教育に徹底しすぎて、娘の可愛い幼少期を潰している。
手話という手段もあるのにスルー。
声に出せない、言葉にするのももどかしい感情の爆弾は、一体どこへやればいい?
内面で持て余すしかないのか?
これが健聴者だったら、ただ言えばいい。叫べばいい。暴ればいい。
簡単なことだ。
でも聾唖者にはそれができない。
話せないからだ。
話すのも苦痛、声にするのも難しい。
だから、我慢してしまう。内に溜めて、鬱屈してしまう。
筆談や携帯メモでは、感情に追いつかない。
書く間、打つ間……ほんの間が空くだけでも白けてしまう。
打てば響くようなコミュニケーションが取れない。
そんな危惧を、母親は考慮しなかったのか?
自分のエゴで娘の可能性を縛ってしまっては、家族との信頼関係以前に、意思疎通すらも築けないのも当たり前。
しかし手話なら、その場その場で感情を放出できる。
「健聴者と変わらない人間になってほしい」と願うのは勝手だが、難聴ならまだしも聾本人には酷すぎるで。


3筆談だけでは、コミュニケーションは弾まない。
最初から理解のある方以外は、どう対応すればいいのか戸惑う、負担だ、時間がかかる上に面倒がる健聴者が多いのが常。
それは聾唖者も同じだ。
しかし、他に有効な手段がない。
でもそれだけで間が持つのか?
筆談で株や経済の話ができるのか?
言葉のキャッチボールというのは、即時性でこそ盛り上がるものだ。
ほんの少しでも『間』が空けば白ける。
しかしホステスという職業上、グループ接待だからこそ可能だっただろう。周囲が何かとフォローできるからだ。
彼女1人だけの実力ではない。
ツッコミも合いの手もキレもない、ノリもテンポも悪い……筆談だけでは話題の限界がある。枝葉末節まで語り合えるなど不可能だ。
たとえ人を感動させるのはできても、筆談は本来、その場しのぎでしかない。


4『ヤラセ疑惑』について。
事務所や出版社の戦略上とは言え、世間に誤解を与えてまで、いらんこと盛りすぎてどうする?
等身大で見せてほしかった。
 →後日記。あれから斉藤さんについてネットサーフィンした結果、実は筆談はあくまでも補助的手段にすぎず、口話も手話もできることが判明。何なんだろう……筆談に限定せず、堂々としてほしかった。昔はどうであれ、今の斉藤さんは何か『おためごかし』な印象を受けるなあ。


以上、厳しくも否定的な見方となったが、別に嫉妬などからではない。
公平に、客観的に思ったことを述べただけ。
しかし何故、TVドラマは聴覚障害者を美化したがるんだろう?
本当はもっと泥臭いのに……。
『おふくろに乾杯』『F.B.EYE』より都合よすぎてぬるい。ガッカリだよ。

F.B.EYE1『F.B.EYE 1st SEASON1』
(相棒犬リーと女性捜査官スーの感動! 事件簿)
[DVD]
(2003/7/25)


F.B.EYE2『F.B.EYE 1st SEASON2』
(相棒犬リーと女性捜査官スーの感動! 事件簿)
[DVD]
(2003/10/22)
※DVD欲しいよ〜でも絶版で無念…


さて。
斉藤さんは『六星占術』で言えば、土星人(+)。
ヒットした昨年の年運は『緑生』と良いが、彼女が上京した2年前といえばまさに大殺界中。
今の『ヤラセ疑惑』トラブルが、その影響を証明しているようなもん。
今年は『立花』と良いが、同時に諸刃の剣な運勢でもある。
多分『筆談ホステス』は一発屋で終わると思う。
確かに斉藤さんはスゴい。
接客業を敬遠する聴覚障害者が多い中、前向きに積極的に人と関わり合ってきたから。
手話ではなく、筆談でクローズアップされたから。


しかし、残念だな。
純粋に応援したいが、納得できん部分が多すぎて複雑だなあ……。


最後に、ドラマを観ただけでは斉藤さんの本当の姿を判断できないため、いずれ本を読んでみるよ。

筆談ホステス『筆談ホステス』
(著)斉藤里恵
光文社(2009/5/22)

筆談ホステス67『筆談ホステス67の愛言葉』
(青森一の不良娘が銀座の夜にはぐくんだ魔法の話術)
(著)斉藤里恵
光文社(2009/9/18)
2010.01.11 Monday 21:23 | - | - | 
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